臨床科2年・生化学実習:血液蛋白のシマ模様?
2007.07.14 臨床検査技師科
こんにちは!生化学を担当している澁谷です
今回は臨床科2年生の生化学実習の中から、血清蛋白電気泳動という項目を紹介します。
人間の血液の中には体の中の健康情報があふれています。血液は大きく液体成分と血球などの有形成分に分けられます。液体成分には皆さんが良く知っているブドウ糖や、コレステロールなどが含まれていますが、それらの量を測ることによって糖尿病などの病気を見つけることができます。
今回はその溶液成分の中の蛋白質についての検査の実習を紹介します。
特殊な膜に血液の溶液成分を線状にぬったあと、電気をかけ、さらに蛋白質に赤い色をつけると、図のような赤い縞模様が浮きでてきます。それを機械にかけて色の濃さをグラフにすると何やら5つの山が出てきます。実はこの山の形でいろいろな病気が見つかるのです。山の形の違いが皆さんにもはっきり分かると思います。
最後にこの結果を出すのに使用する器具と機械を掲載してみました。
(写真2)電気をかける機械と特殊な膜をセットしたガラス
容器
(写真3)色の濃さを測ってグラフにする機械
(デンシトメーター)
まだまだ他に面白い実習が皆さんを待っています——
目指せ臨床検査技師!