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生化学実習紹介

こんにちは!スキー部の、いやいや生化学担当の澁谷です。楽しい
3年生は病院実習に出かけ、恒例の球技大会も終わりました。ようやく学校も落ち着いて来たようです。

今週から生化学実習が始まります。
今回はクロマトグラフィーという、オリンピックのドーピング検査などでも使われている物質の分離技術の原理を学ぶ実習を簡単に紹介します。ジョギング
水に溶けたいろいろな物質の中から、あるものだけを分けとることは大変難しいことです。それがこのクロマトグラフィーという方法を使うととても簡単に分離できるのです。
 <写真1> 

 <写真2>

今、試験管に3種類の色素の交じった汚い溶液があります。これを細いガラス管にしみ込ませ、写真の様に特殊な白い粉を塗ったアルミ板に付けます。
 <写真3>
 
この板の下をベンゼンという溶液につけて立てておくと、ご覧の通り、黄色、赤、紫の色素がきれいに分かれてきます。不思議ですね。
 <写真4>
 
これはベンゼンに対する溶けやすさと、粉に対する吸着のしやすさが、物質の微妙な構造の違いによりそれぞれ異なること利用したものです。
実習では数種類のアミノ酸を分離したり、ネズミの脳に含まれる油なども分離します。だだ、これらには色がありませんので白い板のどこにあるか分かりません。そこで実験ではそれらに色をつけて確認します。写真は3種類のアミノ酸を分離した例です。
 <写真5>

楽しい実験が皆さんを待っています!イヒヒ