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学内同乗実習

2007.05.30 救急救命士科

みなさん、こんにちは
救急救命士科のかわいです。

救急救命士科恒例の3年生による学内同乗実習が行われましたので、内容をお伝えしますね楽しい

救急救命士科では、県内の消防機関のご協力で、救急車の同乗実習を行っております。今年も7月から各消防機関で実習が行われます。

このたびの学内同乗実習は、実際の現場に出る消防実習を前に、救急救命士科が所有する実習車(高規格救急車)を使用しまして、出場指令、現場活動、搬送、車内収容、現場離脱、車内活動の一連の救急活動を想定訓練で実施するという4日間にわたる救急救命士科恒例の実習です。

めったに出来ない実習ですので、ちょっぴり本気を出して実習準備をしてみましたラブ

かわいは、なぜか学生さん達から「白いアクマ」と呼ばれています。
想定内容が難しく、訓練中にかく「変な汗汗」が半端な量ではないことからそう呼ばれているのですが、かわい的には自分を全くアクマなどとは思っていません。

今回もいかに学生さんに変な汗をかかせるおばけ・・イヤイヤたらーっ、学生さんの勉強となるかを考え準備をしてみましたラッキー

症例は全部で3症例。
いずれも、曲者ぞろい(?)の症例です。

始業前点検を行ったら、いよいよ救急指令。

「15歳 男性 交通外傷 西区上新栄町5丁目13番3号 新潟医療技術専門学校B棟前道路 以上」

3年生に緊張が走ります。
さあ!いざ出場!!


写真は、1症例目の外傷の想定。

訓練中は、実習担当者から助言や指導は入りません。
すべて自分の判断で活動しなくてはなりません。

傷病者の右大腿部からは活動性の出血が見られます。
キチンと止血しないと出血が続き、失血死しています。
愛護的に・・。正しい手技で・・。正確に・・。

一方、隊長さんは、事故概要、傷病者の重症度判定をはじめ命に関わる重大な損傷はないか、迅速に、医学的な知識を駆使し判断を下していきます。
隊長さん、がんばれ!

全身観察が終わったら、車内収容です。
車内活動では、実習車で学校を飛び出しまして学校周辺を走ります。
学校の近くには数キロにも及ぶ直線道路がある日本海夕日ラインがあります。絶好の同乗実習コースですよねラッキー

さて、緊迫の車内。
いそいで医療機関へ収容要請しなくていけません。
3人で連携を取りながら、意識、呼吸、循環の再評価やバイタルサインの確認が行われます。
テキパキとした動きはたいしたものです。
さすがは3年生グッド

収容要請完了!傷病者の容態は・・?
「なに!?意識レベルが低下?」
全身から汗がドバっと出てきます。
原因検索をしながら必死の活動を行っています。
どうやらお腹からの出血がひどくなっているようです。
隊員さんへABCの継続的な観察を指示。

額の汗を拭いながら、無事医療機関へ到着。
どうやら一命を取り留めたようですよハートヨカッタヨカッタ。

・・ん?
実習を終えた3年生がうかない顔しょんぼりをしています。

はは~ん。上手く活動が出来なくて凹んでいるわけねハート
大丈夫!たしかに失敗したところもあったけど、上手に活動できたところも沢山ありましたよ。
大切な事は、出来ない事をほうっておかないことですよ。

なに?さっそく補講?
いくらでもつきあいますよグッド

消防実習前にいい勉強になりました。
がんばれ!3年生!!